誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
「失礼します♪」

私は楽しげにがらりと居間の襖を全開にする。

「なっ!!!」

土方さんが驚きのあまり声を漏らす。

そして周りのみんなも平助くん意外目をまん丸くする。

「うわあ。蝶ちゃん今日は男装しているんだね。」

沖田さんが楽しそうに私を見つめる。

「はい!いろいろとありまして。」

そして私は次々にお茶を配っていく。

「ん?みなさんどうしたんですか?」

あまりの静けさに私は周りを見る。

「いや、なんていうか・・・・・」

新八さんが少し顔を赤くする。

「新八さん。気持ち顔がさらにゆがんでますよ。」

「なっ!相変わらずひでえな!!!」

「どうしてみなさんそんなに静かなんですか?」

「いや、お前があんまりにも型にはまりすぎてるんでな。」

そう言って原田さんは私を笑いながら見る。

「それはどういう意味ですか?」

「つまり似合いすぎて困るということだ。」

斉藤さんがお茶を飲みながらつぶやく。

「え?も、もしかしてみなさん・・・・・男の人がすきなんですか?」

「ぶっ!!!」

「うわっ!平助が茶をふいたぞ!!!!」

平助くんの吹いたお茶が新八さんの袴にかかる。

「あはははっ!蝶ちゃん面白いね!!!」

「どうやればその発想に行くんだよ!!!」

沖田さんと原田さんがおなかを抱えながら爆笑する。
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