誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
「蝶。ごめんなさいね付き合ってもらって。」
「ううん!沙織と買い物できてすごいうれしい!!今日は何を買うの?」
「着物をね。」
沙織は楽しそうに言葉を紡ぐ。
「着物?」
「うん♪」
「自分用に?」
「ううん。違うよ。」
イタズラっぽく微笑む。
「じゃあ誰の着物を買うの?」
「佐之助さん。」
すこし頬を赤く染めながら答える沙織は本当に愛らしい。
「原田さんの着物かあ♪」
「うん。私が傍にいない間はその着物を見るたびに私を思い出してほしいなって。」
すこし寂しそうに微笑む。
ああ。そうか。
沙織は原田さんといつでも会えるわけではないのだ。
互いに互いの役割を理解しているからこそ逢えた時の喜びはとても大きいのかもしれない。
そう考えるといつでも土方さんの傍に居られる私は幸せ者なのかもしれないと感じた。
そして呉服屋に入り、沙織は着物を選ぶ。
沙織が選んだ着物は黒をベースにした着物だ。
裾の方にはらりと桜の花が描かれているのが風流だ。
そして私たちは甘味屋に入る。
「今日は付き合ってくれてありがとうね蝶。おかげで素敵な着物が見つかったわ!」
嬉しそうに微笑む沙織を見ると私も嬉しくなる。
「ううん!私もたのしかったから!!」
「あのね、これ蝶に着てほしいの。」
そう言って沙織は一枚の着物を出す。
「これは?」
淡いピンクを基調として月と桜と梅の華が鮮やかに、けれど決して互いの存在を消しあうことなく描かれていた。
「ううん!沙織と買い物できてすごいうれしい!!今日は何を買うの?」
「着物をね。」
沙織は楽しそうに言葉を紡ぐ。
「着物?」
「うん♪」
「自分用に?」
「ううん。違うよ。」
イタズラっぽく微笑む。
「じゃあ誰の着物を買うの?」
「佐之助さん。」
すこし頬を赤く染めながら答える沙織は本当に愛らしい。
「原田さんの着物かあ♪」
「うん。私が傍にいない間はその着物を見るたびに私を思い出してほしいなって。」
すこし寂しそうに微笑む。
ああ。そうか。
沙織は原田さんといつでも会えるわけではないのだ。
互いに互いの役割を理解しているからこそ逢えた時の喜びはとても大きいのかもしれない。
そう考えるといつでも土方さんの傍に居られる私は幸せ者なのかもしれないと感じた。
そして呉服屋に入り、沙織は着物を選ぶ。
沙織が選んだ着物は黒をベースにした着物だ。
裾の方にはらりと桜の花が描かれているのが風流だ。
そして私たちは甘味屋に入る。
「今日は付き合ってくれてありがとうね蝶。おかげで素敵な着物が見つかったわ!」
嬉しそうに微笑む沙織を見ると私も嬉しくなる。
「ううん!私もたのしかったから!!」
「あのね、これ蝶に着てほしいの。」
そう言って沙織は一枚の着物を出す。
「これは?」
淡いピンクを基調として月と桜と梅の華が鮮やかに、けれど決して互いの存在を消しあうことなく描かれていた。