誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
そして次の日からわたしたちはあわただしい日々を過ごした。

昼の巡察を終えて沙織と二人で庭で休みながらはなしていた。

「おーい!!沙織、蝶!!!」

沙「なに?平助。」

名前を呼ばれてわたし達は振り返る。

「そのさ、あの・・・・」

平助はなんだかもじもじとしている。

「なに?平助女の子みたい。」

沙織が怪訝そうな表情でつぶやく。

蝶「どうしたの平助くん?」

「っ!お、おれさ!!!ぐふっ!!!!」

沙「し、しんぱちっ!?」

平助くんがなにか言いかけると上から新八さんが降ってきた。

平「っ!!新八邪魔すんなよな!!!」

平助くんが瀕死の状態で横たわる。

新「お前が抜け駆けするからだろうが!!なあ蝶、沙織!!俺にっていってえええええ!!!」

今度は新八さんがなにか言いかけると横から綺麗に木刀が飛んでくる。

見ると笑顔の原田さんが立っていた。

原「すまねえな心配。汗で手がすべっちまってよ」

新「左之・・・・貴様・・・・」

新「まああっちでお前も練習しようぜ!そして平助もな!!」

そういって原田さんはずるずる二人を引きずっていく。

蝶「な、なんだったの?」

沙「さあ・・・・?」

わたし達は唖然としながら3人を見送った。
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