誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
そして私は沙織と別れて部屋に向かう。

するとひょっこりと沖田さんが顔を出す。

「あれ、沖田さん。どうしました?」

「沙織ちゃん。僕になにかくれるものはない?」

「はい?」

唐突に笑顔で言われて私は驚く。

するとドスっという音が聞こえた。

見ると一さんが沖田さんの頭をチョップしていた。

「いった・・・・一君ないするんだよ。」

「総司をとめていただけだ。」

「じゃあ一君は蝶ちゃんからもらいたくないの?」

「なっ////そ、それはっ!!」

「?」

私は2人の会話がわからずきょとんとしてしまう。

するとすっと後ろから誰かに肩を掴まれてあわてて振り向く。

「土方さんっ!」

「蝶。すまねえが茶を部屋まで運んでくれねえか?」

「はいっ!それでは一さん、沖田さん失礼しますね!」

私はぱたぱたと走り出す。

すると三人のにぎやかな声が後ろから聞こえてきた。

「ふふっ。相変わらず仲がいいんだな。」

私は笑いながら台所に向かう。
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