誠の紅桜に止まる蝶~番外編~
そしてバレンタイン当日がやってきた。

「蝶!!渡しにいこっ!!」

沙織がきらきらした笑顔で私を呼ぶ。

「うんっ!!」

私たちはまず近藤さんのところにむかった。

「「失礼しまーす!!」」

私たちは勢いよく襖を開ける。

「はははっ相変わらずの元気さだなあ二人とも。」

沙「近藤さん!!」

蝶「これバレンタインです!!!」

近「ばれんたいん?」

近藤さんは不思議そうに眼をしばたたかせる。

沙「今日はいつもお世話になっている方に贈り物を送る日なんですよ。近藤さんは和菓子がお好きですからしょこれーとではなく和菓子にしました!!」

蝶「いつもありがとうございます♪」

私たちはそっと包みをそれぞれ渡す。

すると近藤さんは肩をふるふると震わせる。

蝶「近藤さん?」

近「うわあああああっ!!!こんな俺にすてきなものをありがとう!!!感動したあああああ!!」

近藤さんは涙を流しながら笑っていた。

沙「ふふっ。さすが近藤さん。熱血ね。」

蝶「そうだね。じゃあ次行こうか!!」

私たちはそっと部屋を出る。
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