織姫
「…変わった名前」
人に関心は持たない俺がなぜか気になった。
この名前の女はどんな奴なのか。
6組は階段を上ったすぐにあった。
新学期なんて正直だるい…
そう思いながら教室に入った。
─ガラッ─
教室中が俺のほうを見る。
きゃーーーーーーー!!
女の叫び声。
「愛樹君と同じクラス?!ラッキー!」
あーもううざくてしかたねぇ。
なんで女っていつもそうなわけ?
…自分で言うのもなんだが俺はもてる。
身長は178でまあまあ高く
成績も悪くはない…と思う。
スポーツもそれなりにできるし…
なにしろ自分でもわかるぐらいに顔が整っている。