悲しみの桜【短編】
そして美結は、

「ゴメンねっ。いきなり

泣き出されたら迷惑だね

っ」 そう言って美結は足

早に俺の前から立ち去ろ

うとした

俺は声を大きくして美結

の後ろ姿に向かって、

「お前、明日も必ず来る

って約束しろよ!」と叫

んだ!!

美結は小さくうなずくと

、止めていた足を再び動

かしだした。

俺はその後ろ姿を見守っ

た。自分の中で何かが動

き出した夜だった・・・
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