超天然彼女とヤンデレ彼氏。
告白
無くし物
「あーあ、今日も暇だな・・・
菜乃羽ーなんか話題無い?」
『話題? そーだねー』
今はお昼休み、友達の由香が話をふってきた
私の隣では美希がダルそうに頬杖をついて聞いている
みんな暑さにやられちゃってるねー
『あ、最近物をよくなくすの
キーホルダーにお弁当箱、家の鍵
他にもいっぱい無くしちゃった』
「まあ菜乃羽だからね」
「そうそうなのっちだし、気をつけなよ
ボーとしてるともっと物無くすよ」
『えぇ、どーゆー意味?
ボーとなんてしてないもん!
家の鍵は見つかって欲しいなぁ
家夜まで入れないし・・・』
「あぁ、親二人とも遅いんだっけ?」
『うん、お金も持ってきてないからお腹すいて死んじゃうかも』
空腹になると私ダメなんだよ
手足が震えてきちゃうの!
「私の家も美希の家も遠いからな
来るか?って簡単に言えないし・・・」
「近かったら・・・!
菜乃羽を家に連れ込んで!」
「止めろ。殴るぞ」
「すいましぇん。」
コントをしている二人を見てたら奥に座っていた
えっと・・望月、くん?と目が合った
望月くんは一度ニコッと笑ってこちらに近づいてきた
「結城さん」
『はい?』
「あのゴメン、さっきの会話聞こえてて・・・、」
『さっきの?
あ、無くし物の話?』
「うん、実は今日廊下で鍵拾ったんだ
これじゃないかな?」
そういって望月くんは胸ポケットから銀色の鍵を取り出した
『わぁああ、それだよ!
ありがと、望月くんっ』
「どういたしまして」
望月くんはそう言ってそのまま友達のところへ行った
うーん、なんか爽やかだね!
視線を由香と美希に戻すと二人ともすっごくキラキラした目をしてて・・・
『どうしたの?』
「陸馬くんだよ!!」
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