あなたをスキな理由
私は、海斗に向かって微笑む。

すると、海斗は私の両手を包み、しゃがんだ。

「どうしたの?大丈夫!?」

私は、海斗と同じ目線になるようにしゃがんだ。

「俺…杉浦ちゃんの事、綾音って呼んでい?」

……えっ?
そんな事?

「いや…べつに…いいけど…」

私がそう言うと、海斗はいきなり立ち上がった。

「うわっ!いきなり立ち上がんないでよぉ…」


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