それでも私は君が好き
少し前を歩くあの後ろ姿は間違いなく
真壁君とその左側を歩く神崎君。
「「…」」
その時、
「あれ?綾瀬さんじゃん!」
私はギクリとした。
「ねえ!俺達と途中まで帰らない?」
そんなの無理に決まってる!
だってだってさっき、ついさっき私は真壁君に振られたんだよ!?
無理無理無理無理だって!!
だってほら!真壁君だって凄い顔?でこっち睨んでるし!
「な!慎也もいいだろ?えっと…」
そう言いながら私の隣りの里緒をチラリと見た。
「香坂里緒です。」
「へぇ~香坂さん!」
とゆー訳で、四人仲良く…(不自然に)並んで帰る。
何故か私の隣りは真壁君。
気をきかしてなのかわざとなのか…
まあだいたい予想はつくけども。