それでも私は君が好き
「「…」」
もちろん四人は何一つ言葉を交わさない。
ひたすら無言で歩くだけ。
これって、一緒に帰ってるには入らないよね…
しびれをきらしたのか、
「そいえばさ!二人は何中からきたの?」
ナイス!ナイスだよ神崎君!
何とか間を取ってくれた神崎君に感謝する。
心で手と手を握って祈りのポーズをとる。
だが、神崎君の一言は里緒のかんにさわったみたい。
「あら。二人は分かるでしょ?」
「えっ!?」
神崎君がポカンと口を開く。
「湊城上ヶ原」
真壁君が呟いた。
「えっ…はっ…えええええ!」
神崎君は腰を抜かしそうになりながら驚いていた。