それでも私は君が好き
「ところで綾瀬さんは?」
「ん?私は西野第一。」
「ふーん。聞いたことはある!サッカーの試合とかで。」
「そっか。」
また沈黙が流れる。
「じゃあさ!部活は?部活は何に入るの?」
そしてまたもや神崎君が沈黙を破る。
「…まだ決めてない。」
「今のところは…」
「ならさ!マネージャーやらない?」
はい?
「サッカーの!二人とも、似合うと思うよ!な、慎也!」
・・・・
「ええええええ!?」
そんないきなり!?
しかもサッカーのマネージャーって。
真壁君いるじゃん!
「無理?」
まるで子犬のような瞳で見つめてきて、目のやりどころに困った。
ふと真壁君を見た。
「・・・」
真壁君は前を向いたまま何も言わない。