それでも私は君が好き


名前だけでも覚えて欲しい。


私の名前は綾瀬 真弓だよ!


って…言えたらな…


でも言えるはずがない。


そんな勇気もない。


そう。私は臆病者。ただの臆病者なんだ…


それでもこの気持ちだけは知って欲しい。


例えそれが儚くて叶わないとしても。


この気持ちが枯れないよう、


この気持ちが届かぬまま消える前に…


どうしても君に伝えたい。


知ってもらいたい。


だから…



「あ…の…」


「何?」


「おっ!これは俺達、お邪魔かな?」


そう言って気をきかしてくれたのは、またもや里緒いわく一番仲がよくてつるんでいる友達の神崎 翼君。


実は彼とも一度も喋ったことがない。


とゆうより、まずあの輪の中にいる人達には近づけないと言いますか…
自ら喋りかけるのは気が引けると言いますか、


私みたいな部外者が易々と入り込めるような空間じゃない。


大袈裟だけど、


選ばれた特別な人達だけのような感じ。


でも本当に羨ましくて恋をしたら例え小さなことでも尊敬してしまう。


あ~これが恋なんだな…って改めて実感するんだ。


















































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