小さな幸せ
手際良くパスタを作る君はまるでプロ。


調理師の資格を持ってるのは

本当なんだなと感心した。


野菜のゴロゴロ入ったス-プパスタは絶品、

野菜をたくさん摂らせたい彼女の想いが詰まってて、

俺はわざとはしゃいで平らげた。


こんな風に毎日過ごせたらどんなにか幸福だろう。


食事を片付けてからも、

掃除機かけたり本を整理して棚に収めたり

てきぱきと部屋を片付けた。


そういえばスク-ルでもこんな動きしてたなと思ったら

笑いが漏れた。


「惣さんも笑ってないで、

 いらないものの廃棄ぐらいして下さい。」


ぷうっと膨れた顔、じっと見つめると、

真赤になって、慌てて作業に戻って行った。


「おもしろい。」





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