小さな幸せ
「だって、飲み会の後いっつも色々な男子に持ち帰られてたでしょ。」

「家まで送ってもらっただけだよ。」

「みんなわっこと付き合いたかったのに

 全く相手にされなくて落ち込んだ男子は数知れず。」

「誰にわっこが本気にさせるか楽しみにしてたんだけど、

 結局誰とも付き合わなかったね。」


「そういえば、御影先輩わっことHまでしたって騒いでたじゃん、

 あれ、嘘だってばれて皆から半殺しだったて聞いたよ。」

「嘘、だったの?やっぱり。」

「やっぱり、て今まで信じてた?」

「半分くらい?」

「あの時先輩から何か言われた?」
 
「責任とるから付き合おうって。」

「で?」

「別に、責任なんかとって貰わなくってもいいです。だったかな?」

「あの後御影先輩、何人かにぼこられたらしいよ。」

「なんでそんな事知ってんの?」

「ぼこった一人があたしの旦那だから。武智だよ。」


「武智先輩、歯医者さんになったの?」

「あの人歯学部だったでしょ。卒業一緒だったじゃん。」

「そうだっけ。」

「どこが良かったのかね?この天然ちゃん、、怒る気にもならないよ。」


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