小さな幸せ
もう何度目だろうか、
行為に少し慣れた和実が甘い息を漏らす。
白い身体が俺の身体の下で身を捩る。
彼女の甘い香りと温もり。
独占欲も満たされて、
俺はいつになく余裕だ。
体中にキスを降らし
彼女の感じる姿を眺める。
唇を深く重ねながら、
彼女の中心へと指を滑らせる。
指の動きに合わせるように、
彼女の吐息の声が変わっていく、
「あ…」
背中を握る力の強さで、
高みにまで達したのだと判る。