小さな幸せ
朝食を取りながら

笑顔で会話をする俺達。


これから毎日続くのかと思うと心が弾む。


「今日は、6時ごろ迎えに行くから大丈夫か?」


「あ、でも、スク-ルにいって調整してもらわないとならないから、

 後でメ-ルします。」


辞表は出しても、今月いっぱいはちゃんと勤めたいという彼女、

真面目というか義理堅い。


和実らしいなと感心した。


「判った、じゃあ、行ってきます。」


「行ってらっしゃい。」


自然と重なった唇。


「なんか新婚みたいだ。」


と照れながらマンションを後にした。


多分これから

かたずけなければならないことがいっぱいだ。


取りあえず、

学校の方には学年主任の川中先生だけには報告しておこう。


彼女の言っていた伯父さんとの事は

川中家も関係している事、

意見を聞かなくてはならない。



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