小さな幸せ
すっかり時間がかかってしまい

夕食は簡単に済ませることにしたが

目の前を流れて行く、

札やケ-キ?


ここに回転するのは寿司じゃないのか?


軽いカルチャ-ショックな俺を尻目に、

「惣さんは何にします?、

 私はイカかマグロにしようと思うんですけど。」


「あじゃあ俺もマグロとえんがわで。」

タッチパネルで手なれた様子で注文を済ませる。


お茶を用意したり、おしぼりや割り箸を、

俺と自分の前にセット。


うきうきした様子で待つ。


「久しぶりに来たけど寿司の実物がまわってなくて驚いた。」


「ふふ、じゃあ、もっと驚きますよ。」


新幹線に乗って注文の品がやってきて目の前に止まった。


「おおっすげ~。」


いつの間にか回転寿司は進化していた。


くすくす笑いながら皿を取ってくれた。


「どこの国の人ですか?」


「学生の頃は結構来たんだけどね。

 外食って、殆ど飲み会で、居酒屋がほとんどだな。


 寿司って言ったら、マジ寿司屋だし、

 普段は、コンビニに世話になってるし。」



和実はそれを聞いて少し考え込んだ。
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