小さな幸せ

「惣さん…私といることで無理してますか?」


眉間にしわ寄せて困った顔する和実。


「全く

 なんでそこなの?

 突っ込みどころが違うんだよ。


 普通は、不健康な生活に突っ込み入れるんだろ。」



「だって…」


「無理じゃなくて、

 豊かになってるんでしょ。


 今まで、別の生活して来てそれぞれの過ごし方があって、

 お互いにいいところや悪いところを自覚して、

 さらに良くしていこうっていうのが人間じゃないの?


 少なくても、和実といて無理したと思った事は無いよ。


 まあ、無理も君と一緒にできるなら本望だ」


ちょっとカッコつけすぎって言うか説教臭いな。


じぶんでいってて恥ずかしいわ。


「惣さん素敵です。」


和実の目がハ-トになってる。


まあ、和実がいいならいいか。


「ネギトロとハマチ!」


あ、はいはいと慌てて和実がタッチパネルを操作する。


めんどくさいシステムだと思うが、合理的なのだろうか。


まあ、新鮮なものが食べられるという点で優れているかもしれないな。

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