小さな幸せ
昨夜、惣さんからプロポ-ズされたけど

まだ、夢の中なんじゃないかと言う気がしてならない。


いってらっしゃいのキスなんて恥ずかしい事もしてしまって

私じゃないみたい。

きゃ~

とは言え、スク-ルに行くのは、気が重い。


昨日の辞表を知ったみんなの反応が怖い。


惣さんには、今月いっぱいはちゃんと勤めたいなんて言っておきながら、

実際には、敵前逃亡を企てたくなる。


おずおずと職員口から入って、


「おはようございます。」


と、挨拶をする。


「わっこちゃん!!!」


気づいた何人かが私に駆け寄った

「辞めちゃうなんて、ホントなの~。」


「迷惑かけてすみません。」


と頭を下げた。


「結婚するんじゃしょうがないわね。

 あの見学席に来てた人だってね!!」


「はい?」


私がスク-ル長を見るとVサインを出していた。


寿退社かあ、昨夜プロポ-ズしてもらったばっかなんだけど


まあ、言い訳としては誰も傷付かない方法なのかあ

ファインプレ-ですスク-ル長。






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