小さな幸せ
え、私落ち着いてないの?

背中をトントンされて

「ほら、大きく息を吸って…」

はあああ

「吐いて…」

ふううぅ

深呼吸したら落ち着いてきた。


「和実、俺考えたんだけど、

 車を取りに行って一度君の家に行こう。


 車が置きっぱなしなのが気になってるなら

 一度家にもって帰ったらいいんじゃないか?


 それから、俺きちんと挨拶してなかったから両親に会いたい。


 まあ、ご両親の都合もあるかもしれないけど。


 なし崩しに同棲って言うのはさすがに不味かったよね。」


「だって、それは私が押し掛けてっ!」

惣さんは、

「受け容れた俺の方が重罪。

 親からしたら、無責任な男っていわれてもしょうがない」


まっすぐに私を見つめて、

左手を重ねた。


「みんなに祝福してもらえる結婚にしたいもんな。」


きゅんっ

もおぉ!

惣さんいちいちカッコ良過ぎなんですってば、

それに比べて、

私って興奮してハチャメチャで、、、




カッコ悪すぎ、、、


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