小さな幸せ
駐車場には、自由遊泳の会員さんと

、当番の職員が来ていて

私の車だけが止まっている状態ではなくて、

ホッとした。


取り越し苦労みたいで、

「じゃあ、家で待ってて下さい。」


惣さんの車から降りて手を振ると。


「了解。」


と笑顔で答えてくれて。


Uタ-ンして走り去る車を見送ってから、

私の車のロックをキ-で空けドアの取っ手に手を掛けた時、


「鈴木和実さん。はじめまして、

 突然ですが一緒に来ていただきます。」


2人の見知らぬ男が私を隣の車に押し込んだ。


「きゃあっ!

 ちょっと、何なんですか?誘拐は犯罪ですよ!!」


後部座席に押し込まれたあたしは、

隣に座っていた男に食ってかかった。


さっきの二人じゃなくて、車内にもう一人いた。


に、逃げられない私どうなっちゃうの~


ん??

この人、


私の顔を面白そうな顔して見ている男

この人見たことある、

そう、つい最近、


写真で、それとスク-ルで、


伯父さんが持ってきたお見合い相手だ。

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