小さな幸せ
さっきまでの事を思い出すと、
恐ろしくてまた体中が震えてくる。
車をスク-ルに取りに行くことを、
取り乱すぐらい怖がっていた和実を、
あの時駐車場でおろして、
Uタ-ンしてしまった。
和実が車発進させるまで確認しなかった俺が
この事件の引き金になったのは否めない。
笑顔で手を振っていた和実が
そのまま姿を消すなんて、
誰が想像できただろうか。
和実の実家についても一向に帰る様子がない
携帯に電話すると、
要領を掴めない返辞と、男の声で
『暫く彼女をお借りしますので、ご心配なく。』
などという言葉が返って来たとたん電源が切られた。
和実の行方を
GPSで追ったが、
携帯とキ-ホルダ-につけたGPSと場所が
違っていたことで、
「誘拐に間違いないと。」
和実のお父さんが判断した。
「兄さんかもしれない。」
とお母さんが言いだし、
警察に届けるのがためらわれた。
俺はGPSから場所を割りだした。
以外にも車で10分もしない場所だった。
恐ろしくてまた体中が震えてくる。
車をスク-ルに取りに行くことを、
取り乱すぐらい怖がっていた和実を、
あの時駐車場でおろして、
Uタ-ンしてしまった。
和実が車発進させるまで確認しなかった俺が
この事件の引き金になったのは否めない。
笑顔で手を振っていた和実が
そのまま姿を消すなんて、
誰が想像できただろうか。
和実の実家についても一向に帰る様子がない
携帯に電話すると、
要領を掴めない返辞と、男の声で
『暫く彼女をお借りしますので、ご心配なく。』
などという言葉が返って来たとたん電源が切られた。
和実の行方を
GPSで追ったが、
携帯とキ-ホルダ-につけたGPSと場所が
違っていたことで、
「誘拐に間違いないと。」
和実のお父さんが判断した。
「兄さんかもしれない。」
とお母さんが言いだし、
警察に届けるのがためらわれた。
俺はGPSから場所を割りだした。
以外にも車で10分もしない場所だった。