小さな幸せ
どのくらい時間がたっただろう。

俺は和実の膝で眠ってしまっていたらしい。


感情が溢れだして息苦しいほど夢中で、

和実に抱きついて泣いた。


まるで、子どもだ。



「惣、メ-ル来てるみたい。」


「ああ、うん。」


和実から受け取った携帯には、

母さんからのメ-ル。


【  惣へ
PCに写真のファイル送った   

からね。使うかどうかはこっち

で判断するからあしからず。

文句あったら逃げたりしないで直

接言いに来なさい。

  和実さん、

今日は驚かせてごめんなさい。

面白い惣が見られて嬉しかった

。和美さんのおかげね。近いう

ちにまた遊びに来てください。

惣抜きの方がゆっくり話せる

かもしれないわね(^v^)

P.S 
惣をよろしくお願いします】


「なんて?」

「和実にも書いてきてるよ、読んでやって。

 まったく母さんらしいよ。」

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