小さな幸せ

「車の運転大丈夫か?」

私達は別々の車で帰る。


「ここまで来たんだから大丈夫だよ。

 でもそのうちお腹が邪魔で運転できなくなるかなあ?」


「昼間心配だから実家帰るか?」


「まだいいよ。まだ新婚気分味わいたいもん。」

ちらっと、惣を見る。


「検診どうだった?」


「順調だよ。あと、それとね…」


耳元で囁く。


「マジで!!

 そっかあ禁欲生活も解禁かあ。」


「ただし無理のないようにってドクタ-が言ってたからね。」

って聞いてないし…


もお惣の頭の中はそれで一杯になってる。


馬鹿


車を発進させマンションに向かう。


後には惣の車。あたしのスピ-ドに合せてゆっくりと。


優しい気遣いがうれしい。

< 240 / 297 >

この作品をシェア

pagetop