小さな幸せ
帰りの車の中、私は一人色んな事を考えてた。


今、惣と過ごす幸せはかけがえのないもので、

ずっと続いてほしいって願ってる。


でも、私はそれだけじゃダメなんだってずっと心のどこかで

思ってたんだ。


早見さんの料理を食べて、

お話を聞いて、

やっぱり料理にかかわりたいと思う

沢山の人に幸せだって感じて貰えるそんな料理を私も作りたい。



「和実が何考えてるか当ててみようか?」


「え?」


「早見さんの事だろ。」


「え、うん。」


「見とれてたもんな、ああいう人がタイプだったんだ?」


「えっ///違うよ早見さんの事考えてたけどそうじゃなくって。」


ぷはっ


「話しの方だろ、分かってるよ。

 うん、いいと思うよ。

 やりなよ料理。

 俺も、ずっとそう言ってやりたいと思ってたし。


 和実の料理で俺以外のみんなも幸せにしてやりなよ。」
< 261 / 297 >

この作品をシェア

pagetop