小さな幸せ
出口で新郎新婦が挨拶をしている

俺は二人に

「おめでとう」

と言って通り過ぎた。


俺にとって桜花は過去なんだと

認識しただけ、

来たことは良かったんだと思う


携帯にメ-ル?


ああ、あの人から、


【いつでも予定空けますから、食事でも誘ってください。】


フッそうなんだよな、

こんな一歩が俺には必要だった。


「忠司!!

 俺、帰るから駅に送って貰えるか?」


「え?2次会は?

 泊まらないのか?」


「ごめん。

 明日、会いたい人がいるんだ。


 それと、

 悪いけど、青葉城址回って貰えないかな?」



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