小さな幸せ
「だ、だからって、していい訳じゃないから。」


照れくさくって惣さんの前から逃げるように

窓の方へ移動した。


窓から見えるのは街の夜景

家からそんなに離れてないのにここは建物ばっかりなんだ。


この人は、ここで毎日一人でこんな景色を見てるの?


ソファ-に座っている惣さんに聞いた。


「そういえばTVとかないんだね?」


「あるよ、ベッドル-ムにDVDとかもあるけど何か見る?」


「///ベッドル-ム。」


そういえば、そこはまだ入ってない部屋だ…

すたすたとドアを開けて部屋へ入って行った惣さんを、

追いかけられない私。


いつまでも行かない私を

惣さんが迎えに来て、


「言ったでしょ、嫌がる子を襲ったりしないから。」


くすくす笑って手を繋いだ。






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