恋いの日記帳

「ゆっこはやっぱり輝彦と帰るよねぇ?」


「んー当たり前」


だよね、しゃーない今日も一人で帰るか。べ、別に友達居ないんじゃないもん


ただ方向が私とゆっこだけ逆なのよ


と……あれれ?日記帳がかえってきてる


昼休みなかったのに
下駄箱を見渡す。
……ているわけないよね

「美樹、じゃあな」


「ゆっこに輝彦バイバイ」


幸せそうで良いなぁ
うらやま
「羨ましい」


「ん?……」


私が思っていたことが言葉になったとおもったらいつの間にか反対側の下駄箱に


鈴村君がいた


「鈴村君、ゆっこと輝彦みて言ったの」


「……うおっ!?」


え?今?今気づいたとか言う!?しかも鈴村君同い年だったのか


後輩かと思ってたよ


「あー、幸せそうで良いなぁと思って」


「だよねぇ」


ポリポリと鼻をかきながら照れたように俯く
その姿にちょっときゅんとしながら

日記帳をしまった
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