恋いの日記帳
緊張しながら下駄箱でまつ。放課後、人が少なくなってきた


「七瀬さん……」


「……鈴村君」


自分の気持ちがバレてるだけに鈴村君を見るのは恥ずかしい


「七瀬さん聞いて?」


私は鈴村君の目をしっかりみた。だって好きな人の本音はしっかり聞きたい


「僕は1年の時から片思いしてる人がいたんだ、だけど全く気づいてくれなくて、諦めかけてたんだよ、」


私は静かに聞いていた


「でもさ柴ちゃんがさ何もしないのに諦めて後悔しないのかっていったんだよ」


鈴村君は、はにかみながら柴ちゃんも先生だねと言った


私は鈴村君の優しい笑顔に胸が苦しくなった


「それで行動してみることにしたんだよ一番インパクトがありそうな方法で」


意志の強そうな瞳が途中から鈴村君は優しい瞳をしていた


「日記帳、やっと近づけたんだ好きな人に、でも間抜けな感じでバレちゃうし……」


私はだんだんと目に涙が溜まっていった
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