恋いの日記帳
必死にこぼれないように我慢しながら鈴村君の言葉をまつ


「しかもその子、僕には好きな人がいるって勘違いしてるし、好きな人いるよって言ったけどほかの人だと思ってるんだ



困ったように鈴村君は笑う。私はほんとに涙がおちないように我慢してた

「七瀬さん、僕は1年の時から好きでした。あの日記帳の答えはね七瀬さんだよ?僕の好きな人は七瀬さんなんだ」


もう……こらえきれなかった

静かに流れる涙を頬に感じていた


「鈴村君……私、好き」

「知ってる」


クスっと笑って


「日記帳が教えてくれた」

と私をやさしく抱きしめた。鈴村君は私よりちょっと背が高かったんだなぁーって思った


「七瀬さん、日記帳の一番後ろ開いたことある?」


……一番後ろ?
真ん中ならあるけど


ふるふると首を横に振った


「日記帳返ってくるたびハラハラしてたんだ一番後ろにかいてあること気づかれたかなって」


優しい笑顔で笑いながら日記帳の一番最後のページを開いた
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