赤い狼と黒い兎Ⅱ
第4章
「あ、馨さん!」
「「「「「こんにちわっす!!!」」」」」
『おーっす』
軽めに挨拶を返して、幹部部屋に向かった。
ガチャッと扉を開けると…、勢揃いでした。
…あたしらの行動範囲、朱雀の倉庫かここしかねぇな?
「馨、寝坊?」
笑いながら聞いてくる麻友美に舌打ちを溢した。
昨日、結局家に着いたのは0時半。
ロクに寝れず、今の時刻は13時24分。
『…亜稀羅は?』
「亜稀羅なら部屋で寝てる」
『……チッ』
あのバカ…。瑠宇が「ゴミ出し行かなかった」ってキレてたぞ。