赤い狼と黒い兎Ⅱ
まぁそれは置いといて。アイツだけ部屋でのうのうと寝てやがんのか?
あたしも眠いっつーのに?
「それよりさぁ?もうすぐテストじゃねぇ?」
龍希の何気ない言葉に、向日葵や双子が反応した。
「ああ…もうそんな時期か?」
「唯兎?今回のテストどーすんだ?」
話を振られた唯兎はアクビを溢しながら「知らねぇよ…」と呟いた。
寝ぼけてる…かわいい……っておい。
ガラじゃねぇ事思ってんじゃねーよ自分…。