赤い狼と黒い兎Ⅱ
《族ともなればあなたたちの出番です》
『分かった分かった』
《…薬、レイプ、強姦などの犯罪を平気でやっているチームです》
そんな族…まだいたんだな。
…いや、そんな族が増えて来て善良な族が消えちまったんだな…。
《残念ながら、こちらからそれを調べる事は不可能なので、あなたに任せますよ?馨さん》
『……ああ』
《それと、この仕事は少々難だと思うので助っ人を付けてもいいですよ?》
『あ?…助っ人?』
マルボロの箱から1本取り出し、火を点ける。