赤い狼と黒い兎Ⅱ
読めたあたしってある意味すごい。
『まぁいい。その言葉覚えとけ』
「あ?…ああ、うん」
なんの話か分かってない琉樹は曖昧に返事をする。
あたしはウイルスをぶちこんで来たバカにお返しをしてやろうと、カタカタとキーボードを叩いた。
…相手、結構ガードが弱いみたいだな。
『琉樹』
「何」
『No.8の“喰”調べて』
「りょーかい」
さて、どんなお返しをしてやろうか?
もう二度とパソコンを触れないように…、いや流石に可哀想か。
……ならこうしよう。