赤い狼と黒い兎Ⅱ
第6章
そして、日が経つのは早く、いつの間にか土曜日になっていた。
「うっしゃあ!!」
「遂に来たー!!」
「待ってました土曜日ー!!」
朝から興奮状態に陥っているメンバー。
あたしと亜稀羅は何回目か知れない欠伸を零す。
始動は夜。朝からテンションの高いコイツらにら専ら着いて行けない。
「久々に族と殺り合うもんなぁ~」
「手加減必要か!?」
麻友美と春架が交互にそう言った。
……ソワソワし過ぎて鬱陶しい。夜までまだまだ時間がある。
コイツらに落ち着くって言葉はないのか?