赤い狼と黒い兎Ⅱ
悲鳴?つか、叫び声?を聞いて双子が部屋に帰ってきた。
「煩いなぁ、ナニゴト~?」
双子は本当に煩わしそうな顔で入って来た。
そんな双子に3人は騒ぐようにして早口で言った。
「今日の出動、暴れる目的じゃないんだって!」
「完璧暴れる気満々だったのに…!」
「……。」
最後の琉樹はショック過ぎて何も言えないらしい。
てか、双子には言ってあるからしれっとした顔で言った。
「「そんなの知ってるケド?」」
「「「……え?」」」
マヌケ面……笑える。
『お前ら、よく考えてみろよ。双子は大の喧嘩好きだぞ?それが今日は大人しかっただろ?』
「………そーいえば」
「だからか…」
「じゃあ今日は何の為に行くんだ?」
タバコを吹かして欠伸をした。