赤い狼と黒い兎Ⅱ
くっそー、なんて言いながら亜稀羅を見るリョウ。
「お前は持ってんのか?」
「当たり前だろ?」
「いいいよなー。俺も早く免許欲しい」
『いくつだっけ?』
「15。来年なったら取れる」
『ほー。あっという間じゃん。1年くらい我慢しなよ』
「俺は早く欲しいの!」
『16なったらソッコー取れ』
「取るし!」
威張って言ったって、一発で合格しなきゃ意味ねーからな。
『とりあえず、どっちがいいわけ?朱雀がいいなら別に朱雀でもいいし』
「………」
リョウは少し考えるようにしてから、決めたように顔を上げたを
「馨はある意味、俺の恩人だからな。」
そう言ってベッドから立ち上がり、深々と頭を下げた。
「俺を、wolfmoonに入れてください!」