赤い狼と黒い兎Ⅱ



そう聞くと、文句は一切無かった。


それどころかどうやったらあんな素早く動けるんだ、って聞く奴の方が多かった。


まぁ素早いけど、あたしには勝てないからね。…とか自惚れか。




『じゃあ…いいんだな?』

「「「「「もちろん!馨さんが決めた事ならついて行きますよ!!」」」」」




……ホント、忠実というかなんというか…。まぁそこもいいんだけど。




『っつーことで、ほら自己紹介して』




背中をポンッと叩けば、オロオロしながらも一歩前へ出た。




「えと…勝木涼です!これからよろしくお願いしますっ!!」




まさに拍手喝采。とよろしくなーという返事。


これなら、大丈夫そうだな…。




『はい、じゃあ解散。もう遊んでいいよ。涼、あんたも行ってきな』

「お、おう!」




その日は、途中から酒が入り結局朝までドンチャン騒ぎだった。




『(一体これを片付けるのは誰なんだか…)』




結局あたしと起きている奴と亜稀羅で片付ける事になったのでした…。




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