赤い狼と黒い兎Ⅱ



なんとか、青夜の説教から免れたあたし達はそのまま教室に向かわずに音楽室へ。


もう定番の音楽室。当たり前のように居る朱雀。


……凄く久しぶりな感じがする。




「あっ、馨ーっ!!」




あたしを見ると一目散に駆け寄ってくる向日葵。


可愛い…。横で亜稀羅が舌打ちしてるけど。




『おー、向日葵~』

「おーじゃないよ!今まで何してたんだよ!?」

『なんだろうね?』

「おいっ」

『ひまちゃんは相変わらず探求心があるねぇ…』




ま、それが良いことかもしれないし悪いことかもしれない。


メリットでもありデメリットでもある。それが良いことなんて断言出来ないけど。




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