赤い狼と黒い兎Ⅱ
「1000人てどんだけ!?」
「うちらの傘下全部合わせたら、余裕で1000は越えんじゃない!?」
「「めっちゃ余裕ー!!」」
『相変わらず喧嘩の話になったら飛びつくな…』
喧嘩好きの2人め。最近大暴れしてない事良いことにはしゃいでやがる…。
「なんか、怖いもんナシだなアイツら…」
はしゃぐ双子とは裏腹に、苦笑いを零す春架達と呆れるあたし達。
すると、あたしのケータイが揺れた。
『……?』
こんな真っ昼間から野田サンから電話。
…珍しい、というか専ら嫌な予感しかしねぇんだけど……。
とりあえずジッと見つめてても意味は無いので、出ることに。