赤い狼と黒い兎Ⅱ
不謹慎にもちょっとキュンとしてしまった。
それを現実に戻すように亜稀羅が割って入ってきた。
「馨?相手武器持ってるかもしれないよ」
『へ?ああ…そっか。この雨だからな…』
対策を考えてる頃、後ろで2人は……
「(おい!何邪魔してくれてんだよっ)」
「(邪魔?何のこと?俺は俺がしたいようにしただけだけど?)」
「(お前は俺の邪魔する天才か!)」
「(まぁ、唯兎には悪いけど。馨を譲る気はないし)」
「(はぁ?!)」
「(それに瑠宇も居るしね。俺を突破したところで、強敵の瑠宇が居るから無理だろうけど)」
「………むっかつく!!」
………なんて事が行われていたみたいだ。
あたしはまったく知らなかったけど。
「馨!結構な人数集まるよ!でも、ちょっと時間掛かるかも」
『ん、分かった』
「馨~、持ってきたよー」
『いつでも行けるようにみんな着替えといて』
「ここで?いいのか?」
『別にいい。でもまだ仮面はつけるな』
「オッケー」
「「かおちゃーん!メンバー以外は全員帰したよ!」」
『よし。お前らも着替えてきな』
「「りょーかい!!」」