赤い狼と黒い兎Ⅱ
そして何故かmoonのメンバーと朱雀のメンバーが固まって一緒にいた。
どうした。いつもの賑やかさどこ行った。
『先代が呼んでるから幹部部屋行こう…って何、その顔』
変な顔してあたしを見つめるな。朔弥までさ…一体なんなわけ?
「さっきの…ほんとに馨?」
『……さっさと来てくれる?あたしより怒らせたら怖い人が居るんだから』
そういうとみんなダッシュで幹部部屋に向かった。
……はぁ。面倒くさい。
「おっ、来たな!まぁ座れよ」
あたしは冷蔵庫から、適当に飲み物を出して2人に渡した。
「サンキュー馨」
「ありがとう、馨ちゃん」
コクン、と頷いて恭ちゃんの隣に立った。
「ま、一応初めましてだよな?俺は初代朱雀総長の加賀見剛」
「俺は初代朱雀副総長の日下部恭一。よろしくね」
みんな何がなんだかわからずにただ頷くだけで、それが精一杯っぽかった。