赤い狼と黒い兎Ⅱ
「おまっ……」
「お前正気かっ!!何あっさり言ってんだよ!?」
だからうるせーっつの。
『それが嫌なら、正南で教師やるか?』
「っ、だから!何でそうなんだよ!?俺は……っ」
『変わるんだろ?』
「っ……え?」
目をパチクリと見開く嶽と、唖然とする瑠宇。
亜稀羅は背後に居るから表情がわからないけれど、きっと驚いてる。
『変わろうと思ったからあたしんトコに来たんだろ?だったら、今ここで変われよ』
「今ここでって……」
『あたしの目の前で、お前が変わった事を態度で見せろ。それが嫌なら、サツにでもどこにでも行け』