赤い狼と黒い兎Ⅱ



「おまっ……」

「お前正気かっ!!何あっさり言ってんだよ!?」




だからうるせーっつの。




『それが嫌なら、正南で教師やるか?』

「っ、だから!何でそうなんだよ!?俺は……っ」

『変わるんだろ?』

「っ……え?」




目をパチクリと見開く嶽と、唖然とする瑠宇。


亜稀羅は背後に居るから表情がわからないけれど、きっと驚いてる。




『変わろうと思ったからあたしんトコに来たんだろ?だったら、今ここで変われよ』

「今ここでって……」

『あたしの目の前で、お前が変わった事を態度で見せろ。それが嫌なら、サツにでもどこにでも行け』



< 29 / 360 >

この作品をシェア

pagetop