赤い狼と黒い兎Ⅱ
第11章
-瑠宇 side-
そろそろ、馨が…いや。“黒狼”が動き出すな…。
煙草を吹かして灰皿に押し付け消した。
「お前ら、どこまで情報知ってんだ?」
ソファーにもたれて、腕を組んでそう聞いた。すると朔弥がパソコンをやる手を止めて俺を見た。
「ある程度の事は、聞いてますよ」
「ふぅん…。じゃ、今回は1人でやる訳じゃねえんだな」
でも、アイツはきっと今回も1人で闘って1人傷付くんだろうな。誰かと協力して闘う事に慣れてないアイツは…。
「瑠宇さん」
「ん?」
唯兎が真剣な顔で俺を見てくるから、少し驚いた。
「馨は嶽さんの為に闘うんじゃないって言ってましたけど、本当なんですか?」
「……どういう意味だ?」
唯兎は怪訝な顔をすると、ゆっくりと話し出した。
そろそろ、馨が…いや。“黒狼”が動き出すな…。
煙草を吹かして灰皿に押し付け消した。
「お前ら、どこまで情報知ってんだ?」
ソファーにもたれて、腕を組んでそう聞いた。すると朔弥がパソコンをやる手を止めて俺を見た。
「ある程度の事は、聞いてますよ」
「ふぅん…。じゃ、今回は1人でやる訳じゃねえんだな」
でも、アイツはきっと今回も1人で闘って1人傷付くんだろうな。誰かと協力して闘う事に慣れてないアイツは…。
「瑠宇さん」
「ん?」
唯兎が真剣な顔で俺を見てくるから、少し驚いた。
「馨は嶽さんの為に闘うんじゃないって言ってましたけど、本当なんですか?」
「……どういう意味だ?」
唯兎は怪訝な顔をすると、ゆっくりと話し出した。