赤い狼と黒い兎Ⅱ
「イチ抜け〜♪」
「うっ…また負けたぁ!」
毎度の如く、ババ抜きをしている。
……この双子ども…。
『おい、深子磨子手伝え』
「え〜」
「力仕事めんどい〜〜」
「バカ!お前ら気付けよ!!」
……もう、遅ぇよ?
あたしはニヒルな笑みを浮かべ双子に近付いた。
「ん〜〜?何?」
「春架、真っ青〜〜!」
「「どうなっても知らねぇ……」」
そう言って避難する幹部と下っぱたち。
「「え?なぁに??」」
『よし。お前ら双子には特別に選択肢をやろう』
「「へ?」」