赤い狼と黒い兎Ⅱ
今の人数で走ってもいいけれど、やっぱりmoonのメンバーがみんな居ないと…寂しいだろ?
そんな想いで麻友美に言った。…変な勘違いしてなきゃいいけどな。
幹部部屋について冷蔵庫を開け、ミネラルウォーターを取り出した。
『(終わった…のか……)』
あんまり、実感が無いな…。
するとガチャッと扉が開きそっちを見た。そこには私服姿の瑠宇と嶽と唯兎がいた。
「馨」
『………』
あー。嶽に怒られるかな。怪我しない約束だったのに。
まぁ…抗争って言ってんだから無傷で済むわけないんだけどな。
「馨うううううう!!お前っ、手は!?ちゃんと手当てしなきゃダメだろ!!」
『……瑠宇、苦しい』