赤い狼と黒い兎Ⅱ
すこし、おまけ。
お互いにでこを合わせて笑っていると、どこからか声が聞こえてきた。
「ひゅーひゅー!お熱いねぇ、お2人さんやぁー!!」
「『!?』」
その声は龍希で……。
今まで寝てたやつみんな起きてる……!!
「なっ!?お前寝てたんじゃ……っ!つか、何でお前らみんな起きてんだぁー!!!」
「いやぁ、イイモン見れるよって麻友美に起こされて何事かと思ったけど……」
「馨ー!!さっきのちゅー、ちゃーんとカメラに収めましたよー!!」
そう言ってゆらゆらと携帯を揺らす麻友美。
主犯はあいつか……。
『麻友美、後で覚えとけよ…』
「きゃー!わたし殺されちゃうわー!!」
なんて言いながら楽しそうだ。……まったく。くだらないことしかしないんだから。
「ま、いい最後だな…?」
そう言われて唯兎を見上げると苦笑いしながらも笑ってたから、まぁいっかって思えた。
『でも写真は絶対消すから』
「それは俺も手伝う」
-E N D-