赤い狼と黒い兎Ⅱ
疲れた〜…。
やっと倉庫に着いて、XJをしまうと下っ端の2人が近付いて来た。
「馨さん!」
「「おかえりなさい!」」
『おう、ただいま』
にかっと笑って見せると、顔を真っ赤にさせる2人。
フードを取って、首を傾げた。
『どうした?風邪か?』
「「いやっ!何でもないっす…!」」
あ、そこハモるんだ?すげぇなお前ら。
「馨さん、紙袋どうします?」
『あ、わりっ!取りに行くよ』
じゃあな、と声を掛けて車の所に走った。
「自分が原因だとは…」
「気付いてねぇよなぁ…」
なんて呟いてたとは知らずに。