赤い狼と黒い兎Ⅱ
7つの紙袋を持って、幹部部屋に向かった。
あ〜すげぇ憂鬱だ〜…。なんか買い物して来た並みに袋持ってるし…。
アイツらになんて説明すりゃいーんだよ?
扉の前で溜め息を吐き、ドアノブに手を掛けようとしたら空気を掴んで…―――
『うおっ!?』
「おわっ!」
誰かの胸にダイブした。
その拍子に手に持っていた紙袋はすべて床に落ちる。
誰だよっ!?
そう思って見上げたら、亜稀羅でした。
「ビッ…クリした…」
うん。あたしもかなりビックリした。
そんな意味を込めて苦笑いした。